ご挨拶
今年4月1日をもちまして、新しく関西大学システム理工学部の超高周波工学研究室から、太陽光をレーザー光へと変換する技術とその応用に関する研究を行うグループが立ち上がりました。
近年、石油エネルギーの枯渇が近づき、また、地球の自然環境に対する意識が高まりつつあります。低炭素社会実現のため、省エネルギー化や、新規のエネルギー開発が求められています。将来のエネルギー源として環境負荷の少ない核融合や、太陽エネルギーが有望視されています。
本研究室では、太陽エネルギーの高度利用を目的としています。ここで言う高度利用というのは、従来からある太陽電池による発電、もしくは、熱エネルギーの利用ではありません。太陽光をレーザー光に変換して光の輝度、すなわち、コヒーレンスを高めることで、従来各分野で用いられてきたレーザー技術が使え、かつ、太陽エネルギーは無制限にあるため、極めて低コストなレーザーシステムが構築できます。
この応用で重要な要素は、太陽光からレーザーへの変換効率です。従来技術では太陽光を高効率でレーザー光に変換することは不可能でしたが、レーザー技術の著しい進歩により、現在ではこの高効率変換が可能となっています。
世界的に見ると、太陽光励起レーザーに関する研究は、過去50年行われてきました。しかし、多くの問題があったため、決して実用的なレベルには達しませんでした。我々が現在行なっている研究は、世界的に見て新規です。この太陽光励起レーザーの技術では、我々のグループは世界をリードしています。
本研究室では、この新規太陽エネルギー利用技術の可能性について、精力的に研究を行い、明らかにしようと考えています。
