開発の歴史
1960年 メイマンが世界初の可視光領域でのレーザー(ルビーレーザー)発振に成功
1965年 NASAの研究者が初めて太陽光を用いてレーザー発振に成功
太陽光からレーザーへの変換効率は1%で、出力は1W程度
(ここで言う変換効率とは、太陽光の全スペクトルを分母としたときの
レーザーの出力パワーのことである。)
それ以来 各国で研究が進められる。
1980年代がもっとも盛んに研究が行われた。
中でも、アメリカ、イスラエルが特に開発を進めていた。もっともイスラエル
が技術的に進んでいた。
(イスラエルは各分野での技術先進国家である。たいていの技術は
イスラエルが世界に先駆けて開発している。)
1990年代 数100m級の大型集光システムでレーザー発振実験が行われる。
イスラエルのグループにより500W出力が達成されているが、変換効率は1%以下であった。
日本でも東北大のグループにより研究が行われている。
2000年前後 日本の(財)レーザー総研が研究を開始
2003年 レーザー総研 Nd/Cr:YAGセラミックによる高効率レーザー発振に成功
2007年 東京工業大学 Nd/Cr:YAGセラミック(同媒質)を用いた80W出力太陽光レーザー発振に成功
2010年まで、その他の発振報告あり。
現在に至る。